活動報告

習志野市PTA連絡協議会の活動報告

【令和7年度新旧会長会】
習志野市PTA連絡協議会「新旧会長会」レポート:変わりゆくPTAの役割と、子どもたちの未来のために

令和7年度から8年度へとバトンが渡される重要な節目、習志野市内の小中学校のPTA会長が一堂に会する「新旧会長会」が開催されました。今回の会議では、これまでの活動報告に加え、PTAの負担軽減に向けた具体的な手法や、教育現場のデジタル化に対する保護者の切実な声など、非常に密度の濃い議論が交わされました。
長年続いてきた慣習を見直し、「今、本当に子どもたちのために必要なことは何か」を問い直す、習志野市PTAの新たな一歩をレポートします。

1. PTA は学校の「大応援団」であり、対等なパートナー
会議の冒頭、習志野市教育委員会の小熊教育長からは、単位PTA(単P)旧会長への感謝と新会長への期待が述べられました。教育長は、学校運営において予期せぬトラブルや課題が生じた際、相談相手となってくれるPTAの存在を「学校にとっての大応援団」と表現しました。
また、PTAと教育委員会の関係について、「お互いに言うべきことを言い合い、児童生徒のためになる組織・関係でありたい」と語り、忖度のない意見交換の重要性を強調しました。
小中学校長会の代表として出席された渡辺校長先生(津田沼小学校)も、PTAを「教員と保護者の橋渡しをしてくれる、非常にありがたい存在」と述べ、校長が率先して保護者と密に連絡を取り合える雰囲気作りをしていく決意を語られました。

2. 注目される「補導委員」の選出について:負担軽減への大きな一歩
今回の会議で最も注目を集めた議題の一つが、「補導委員」の募集方法の見直しです。
これまで、多くの単Pでは、PTAの役員が補導委員の募集・選出を担ってきました。しかし、令和6年度からは学校長宛てのみに推薦依頼がくる制度に変わり、PTAで募集をする必要はなくなりました。
大村会長からは、以下の重要な方針が示されました。
* PTA が無理に募集をかける必要はない
* 募集をかけても希望者がいない場合は、無理に選出せず「該当者なし」として報告しても構わない(市側からも了承を得ている)
* 募集を学校のみで行うことにより学校の負担をが増えてしまうことになり、必ずしも望ましいとはいえない。PTAとして協力した方が双方にとってよいかたちになる学校もあるかもしれないので、募集開始に向け、早めに校長先生と「PTAとしてどこまで関わるか」を話し合ってほしい
これは、役員選出に悩む多くの保護者にとって、大きな負担軽減につながる画期的な方向性となるでしょう。

3. 財政の透明性とリスク管理:繰越金の適正化
PTA 運営における長年の課題である「多額の繰越金」についても議論が及びました。
繰越金が多すぎることは、単に「お金が余っている」ということではなく、通帳を管理する役員の精神的負担や、使い込み等のリスクを伴うという問題があります。
市P連では、各校の繰越金の状況を把握するためのアンケートを実施し、その結果をもとに教育委員会とも相談しながら、子どもたちのために有効に活用できる道(寄贈など)を探っていく方針です。まずは各単Pが自校の予算状況を正しく把握し、問題意識を持つことが第一歩として掲げられました。

4. 変化する組織:県P退会と「全国PTA連絡協議会」への登録
習志野市PTAは、令和7年度末をもって「千葉県PTA連絡協議会(県P)」を退会しました。
これに伴い、これまで県Pを通じて加入していた団体保険などの代替案を検討する必要があります。
今回の会議では、「全国PTA連絡協議会」への登録について協議されました。この組織は、従来のピラミッド型組織(日Pなど)とは異なり、金銭的負担がなく、単位PTAが活動しやすい環境を整えることを目的としています。登録することで、PTA活動に特化した保険への加入が可能になるなどのメリットがあるため、早期の登録を求める声も上がりました。

5. 教育現場への提言:デジタル化と「書くこと」の重要性
フリートークの時間では、単P会長から非常に切実な意見が飛び出しました。
今年度から本格化したドリルのデジタル化について、「国語(漢字)だけは紙でやってほしい」との訴えがありました。
* タブレット端末(約1.5kg)を毎日持ち帰る負担が大きい
* 指やペンで画面に書くとエラーが出やすく、漢字の『とめ・はね』などが正しく身につくのか不安
* 基礎学力の定着には、やはり紙の教材が適しているのではないか
この意見に対し、現場の校長先生からは「先生方や子どもたちの中にも様々な意見がある。より良い方向を探っていきたい」との回答がありました。教育委員会も「出された意見は担当課に伝え、次年度の運用に活かしていく」と約束しました。
PTAが、単なる学校のお手伝い組織ではなく「保護者の代表として教育の質に対する提言を行う場」であることを象徴する場面でした。

6. 令和8年度に向けて:体験学習の視察とバレーボール大会
次年度の活動計画案も承認されました。
研修事業: 小学4・5年生の宿泊学習で利用頻度が高まる「習志野市立富士吉田青年の家」の視察を予定しています。保護者の目線で、子どもたちがどのような体験をするのかを事前に確認する取り組みです。
バレーボール大会: 県P退会に伴い、県大会への出場枠がなくなります。これを受け、今後は習志野市内での親睦を深める形式へと見直されます。

今回の新旧会長会を通じて感じたのは、習志野市のPTAが今、大きな変革期にあるということです。
「昔からの決まりだから」と無理をして活動を続けるのではなく、時代の変化に合わせて仕組みをアップデートし、保護者の負担を減らしながら、子どもたちの教育環境をより良くしていく。そんな力強い意志が感じられる会議でした。
新しく就任された会長の皆様の中には「右も左もわからない」と不安を口にする方も多くいらっしゃいましたが、市P連という横のつながりが、その不安を支える大きな力になるはずです。
5 月11日に開催される定期総会を経て、令和8年度の活動が本格的にスタートします。習志野市PTAの新しい挑戦に、ぜひご注目ください。

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